食品トレーサビリティ講習会(2018年度「食品安全・衛生研修セミナー」)-食品トレーサビリティの原理と応用(ケースメソッド)- |
開催日時 | 2018年9月13日(木)〜14日(金)
13日(9:50〜18:00) 14日(9:00〜17:30頃) |
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会場名 | 京都大学国際科学イノベーション棟5階 5a5b室 (京都大学本部構内) |
会場の住所 | 〒606-8317 京都府京都市左京区吉田本町 |
地図 | 地図(GoogleMap) |
参加費 | 全カリキュラム 30,000円(消費税込)、講義(1日目)のみ 15,000円、演習(2日目)のみ 18,000円、他 テキスト代 2,500円 |
定員 | 40名 |
主催 | 京大オリジナル株式会社、食品トレーサビリティ研究会 |
共催 | 京都大学大学院農学研究科生物資源経済学専攻、東京大学大学大学院情報 学環・学際情報学府・総合分析情報学コース、トロンフォーラム |
後援 | 立命館大学食総合研究センター、平安女学院大学、一般社団法人 食品需給研究センター、一般社団法人 農業開発研修センター |
協賛 | 株式会社 昭和堂 |
申し込み方法 | 以下「申し込みURL(フォーム)」からお申し込みください。申し込み期限:9月5日(水) |
問い合わせ先 | 京大オリジナル株式会社 研修・講習事業部 担当:山口・鈴木 Eメール:kensyu@kyodai-original.co.jp |
問い合わせ電話番号 | 075-753-7778 |
申し込みURL | こちらをクリック |
イベント内容 | 近年、日本、欧州やアメリカなどで、生肉や野菜、浅漬けなど加工品の食中毒菌汚染により、死者を含む被害者をだす例が続いています。このような事故の際にトレーサビリティは大きな機能を発揮します。健康への影響の広がりを食い止めるには、迅速な回収、汚染源の特定が必須であり、そのための確実な食品の追跡・遡及が求められます。回収が必要になるケースは身近に発生しています。
欧州連合やアメリカでは、すでに、食中毒や食品汚染事故に備え、食品の移動を把握する基礎的なトレーサビリティの確保が広い範囲の事業者に義務化されています。しかし、日本では、牛・牛肉、米・米製品以外は自主性にまかされ、これまで食品衛生管理措置の導入とあわせて取り組まれてきましたが、完備されたとは言い難い状態にあります。そのようななかで、すべての事業者への普及のために、農林水産省ホームページにおいて、『実践的なマニュアル』総論、各論(製造・加工、卸、小売、外食、漁業編、農業編、畜産編)、各論各映像が公表されています。 本講習会では、食品トレーサビリティの原理、ユビキタスの考え方、食品衛生管理の講義とともに、ケースメソッドにより、トレーサビリティの実施計画書をつくる実践的な演習を行います。また、食品事業者のトレーサビリティ導入や従業員のトレーニングの事例も講義します。以上により、食品トレーサビリティの仕組みをつくる能力、初級程度の研修会の講師を務める知識が獲得できるようにします。 日程は、1日または2日間とし、参加しやすくしています。民間認定ですが、試験を実施し、「トレーサビリティ管理士」初級、中級の資格を授与します(詳細は後述)。修了者には、全員に修了証書を発行しています。確実な習得のために、教材や演習方法の改善を進めており、合格率が向上しています。 本講習会は、食品トレーサビリティの管理者やアドバイザーなど専門家の育成を目的としています。企業や農場で品質管理・保証を担当する方々、国や地方自治体の立場で指導にあたる方々、農協同組合や団体・協会、情報システム会社などで支援にあたる方々にはぜひ受講ください。 なお、本年度から、主催を、研修セミナーなどを専門に行う京都大学出資の京大オリジナル(株)と講師団を中心とする食品トレーサビリティ研究会に移しました。 ※詳細は下記PDFもご覧ください。 「開催要領」PDFダウンロード 「食品トレーサビリティ講習会の検定段位の運営について」PDFダウンロード 「2018年度 食品トレーサビリティ講習会の講習内容と講師」PDFダウンロード |
[13日]9:50~10:00 | 開講式 |
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[13日]10:00~11:30 | (1)「食品トレーサビリティの原理」 立命館大学教授(京都大学名誉教授) 新山陽子
これまでの食品事故を通じて、トレーサビリティの必要性を明らかにする。そのうえで、トレーサビリティの目的と制約、事業者が実施するべき、識別と対応づけ、検査、記録保管、情報提供などを解説し、トレーサビリティの基本原理についての理解を進める。 |
[13日]11:45~12:25 | (2)「食肉の衛生管理、トレーサビリティの仕組みづくりと運用」 伊藤ハム(株) 田代俊文
トレーサビリティ運用の具体例として、食品衛生管理とあわせ、どのように仕組みをつくり運用してこられているのか、職員のトレーニングも含めて全社的な取り組みについてお話いただく。 |
[13日]12:25〜13:20 | -昼食- |
[13日]13:30~14:30 | (3)「さまざまな情報媒体とユビキタス」 東洋大学教授(東京大学名誉教授) 坂村 健
電子情報システム利用の将来像を講じる。とくに、物を識別するためのコード体系、それを格納するバーコードやICチップなどの情報媒体、コンピュータシステムの相違を超えて情報の互換性を確保するゆるやかな連携の仕組み/ユビキタスコンピューティングの考え方を解説する。 |
[13日]14:40~16:15 | (4)「食品安全・衛生管理の考え方」 同志社大学助教 鬼頭弥生
食品安全確保のためのリスクアナリシスの考え方と枠組みを解説する。さらに、一般衛生管理、HACCPを含む事業者レベルの食品衛生管理システムの基本的考え方を解説し、国内外の導入状態について述べる。 (5)「過去の重大事故から学ぶ、食品企業の危機管理」 (一社)食品需給研究センター 准主任研究員 山本祥平 食品事故発生時に迅速に対応するための事前準備と事故時の対応手順を解説し、危機管理の知識とトレーサビリティの役割を述べる。 |
[13日]16:30~17:15 | (6)「トレーサビリティシステム基本構想書と実施計画の作成」
(一社)食品需給研究センター 主任研究員 酒井純 関係者の協議によるフードチェーンを通したシステム「基本構想書」の作成、各事業者の実施計画の作成について解説する。実施計画については、地理的表示保護制度や、水産物等の輸出の際に諸外国(EU、米国など)が求める規制に対応できるように説明する。 |
[13日]17:30~18:00 | (資格認証のための試験問題への解答) |
[14日] | |
[14日]9:00~10:00 | (1) 講義:イントロダクション
演習の目的 と進め方を説明する。資格認証のための試験問題について説明する。 (2)講義:教材説明と第一ステップの解説 |
[14日]10:10~12:00 | (3)第1ステップの演習:ものの流れの整理、目的の設定、対象範囲の設定
自己紹介・役割決定の後、グループに分かれて議論し、「ものの流れ」の整理、目的の設定、対象範囲の設定までを行う。 (4)講義:第1ステップの発表と講評、第2ステップの解説 各グループの第1ステップの結果を発表し、助言者が講評を行う。その後、第2ステップについて解説する。 (5)演習:第1ステップの見直しを行う。その後、時間があれば第2ステップに進む。 |
[14日]12:00〜12:50 | -昼食- |
[14日]13:00~16:00 | (6)第2ステップの演習:識別と対応づけ、記録、情報伝達、システムの検証方法
識別と対応づけからシステムの検証方法までの検討を行う。 |
[14日]16:00~17:00 | (7)講義:第2ステップの発表と講評 |
[14日]17:00〜 | 修了式 |