京大アジア・アフリカ塾2024 「存在感を示す巨象・インド ーアカデミアの立場から見た多様性と可能性ー」 |
開催日時 | ●第1日目:2024年2月2日(金) 15:30-17:00 「巨象の生い立ち」
●第2日目:2024年2月9日(金) 15:30-17:00 「消費市場としての巨象」 ●第3日目:2024年2月16日(金) 15:30-17:00 「生産拠点としての巨象」「巨象のこれから」 ※各日、事後のアーカイブ動画配信を実施予定。アーカイブ配信で閲覧されるも、お申込みをお願いします。 ※お申込み締切は各日の開始時間まで。 |
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会場名 | オンライン開催(Zoomウェビナー) |
会場の住所 | オンライン開催(Zoomウェビナー) |
参加費 | 無料 |
定員 | 各日100名 |
主催 | 京大オリジナル(株) |
共催 | 京都大学産官学連携本部 |
申し込み方法 | 下記「申し込みURL」よりお申込みください。
オンラインセミナー開催前日にZoomへの接続情報をご登録のアドレスに電子メールにてお送りします。 [ご注意] ・参加者はパソコンなどの端末、ネット環境が必要です。 ・お申込者以外の方は視聴できませんので、予めご了承ください。 ・GmailやYahoo!メールなどのフリーメールアドレスをご利用の方、フィルタリング機能を有効にしている方は、削除フォルダ、迷惑メールフォルダもご確認ください。 ・携帯メールを使用され、 メール防止フィルターをご利用の場合は、@kyodai-original.co.jpのフィルター解除をお願いします。 |
問い合わせ先 | 京大オリジナル(株)共創アシストチーム
Mail:event1@kyodai-original.co.jp |
問い合わせ電話番号 | 075-753-7766 |
申し込みURL | こちらをクリック |
チラシPDF | こちらをクリック |
イベント内容 | 今年の「京大アジア・アフリカ塾」では、14億人の巨大市場、インドにスポットを当て、その多様性と多層性を掘り下げてお伝えします。講演するのは京都大学内外で質の高い研究を行う10名のインド関連研究者。現地に深く関わりながら活動する彼らの研究者視点から見た、インドとのビジネス展望や課題について貴重な知見をお届けします。
ぜひこの機会にご参加いただき、インド展開のポイントを手に入れましょう。 ※希望者には事後に、産学連携目的の個別面談実施を予定です。 ※諸事情により、本イベントに関して、やむを得ず変更又は中止する場合がありますので、あらかじめご了承ください。その場合、変更又は中止についてWEBサイトへの掲示およびお申込いただいた皆さまにはメールにてご連絡いたしますので、ご確認をお願いいたします。 |
【第1日目】2024年2月2日(金) 巨象の生い立ち | (1)「南アジア型発展径路の基層と近現代インドの多様性」
小茄子川 歩 氏(京都大学 アジア・アフリカ地域研究研究科 特任准教授) # 南アジア型発展径路 # 「文明」 # 「環境」 近現代インドを特徴づける「多様性」、そこから生みだされてきた/いる様々な「可能性」を理解するには、まずは当地の「環境」を基盤として、人びとが暮らしをより豊かなものにするために歴史的につくりだしてきた社会文化・政治経済のかたち、すなわち「文明」のあり方を考える必要があります。 (2)「日本製雑貨とインドの市場/社会:戦前のガラス製品などの検証から見通す親和性と接続性」 大石 高志 氏(神戸市外国語大学 外国語学部 教授) # 植民地支配と社会変動 # 内在的活力 # インド人商人のネットワーク 戦前の日本、特に阪神地域からインドに供給された多様な軽工業製品は、廉価性だけでなくデザインなどでの趣向性を伴っており、社会経済的な自立志向を強めていた中下層の人々の消費と接続していました。今回、自身のガラス装身品の研究の紹介も含めながら現代インドの局面への架橋も試みます。 (3)「カースト制度からみる現代インド」 池亀 彩 氏(京都大学 アジア・アフリカ地域研究研究科 教授) # カースト # 格差社会 # 留保制度 最近は「カースト」という言葉が日本語の中でも使われるようになってきました。でもその言葉の発祥とされるインドにおけるカースト制度は、それほど理解されていないようにも思えます。短い時間ですが、現代インド社会を理解するのに重要なキー概念であるカーストについて解説いたします。 ※ご講演20分間×3名 その後3名揃っての質疑応答の時間を設けます。 |
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【第2日目】2024年2月9日(金) 消費市場としての巨象 | (1)「格差が生み出す政治変化―インド民主主義の現在」
中溝 和弥 氏(京都大学 アジア・アフリカ地域研究研究科 教授) # 格差 # 民主主義 # 暴力 気候変動や食糧危機などの世界的課題の解決にとって、今やインドは欠かせない存在になっています。本講義ではインドが最大の懸案の一つである格差の問題について、民主主義を実践するなかでどのように取り組み、それがどのような結果を生み出しているかを解説します。 (2)「インドのファッション産業: 輸出生産と職人たち」 川中 薫 氏(国際ファッション専門職大学 国際ファッション学部 准教授) # 現代インドのファッション産業 # 縫製工 # 輸出企業 (3)「インドの教育と若者の動態」 茶谷 智之 氏(兵庫教育大学 学校教育研究科 講師) # 学歴社会 # 若者の仕事観 # 若者の消費 経済成長のなかでチャンスの獲得を模索する現代インドの若者たち。過酷な学歴社会を経験するなかでどのような仕事観をもち、いかなる将来を望むようになるのか。若者たちから見える現代インドの一面を紹介していきたい。 ※ご講演20分間×3名 その後3名揃っての質疑応答の時間を設けます。 |
【第3日目】2024年2月16日(金) 生産拠点としての巨象、巨象のこれから | (1)「様々な不足に直面するインドの農村と農業」
加治佐 敬 氏(京都大学 農学研究科 教授) # 食料・エネルギー・水のつながり # 少子高齢化 # 農地の流動化 人口大国のイメージがあるインドですが、経済発展が進む同国の農村では、農業労働者の減少がすでに始まっています。また、地下水不足やその地下水をくみ上げる電力の不足も深刻です。このような不足に直面する農村の現状と農民の対応、また政府の対応についてお話しします。 (2)「インドの自動車産業:現状と展望」 佐藤 隆広 氏(神戸大学 経済経営研究所教授) # インド進出日本企業 # 国際価値連鎖(GVC) # 日本型経営 インドの自動車産業は、生産でみてドイツを抜いて世界第4位、市場でみて日本を抜いて世界第3位の位置にあります。本報告では、日本企業の活動にも言及しながら、同産業の現状と展望を議論します。推薦文献は、『図解インド経済大全』(2021年)と『経済大国インドの機会と挑戦』(2023年)です。 (3)「「世界の薬局」インドの実力-インド製薬企業との連携の可能性」 上池 あつ子 氏(中央学院大学 商学部 准教授) # インド製薬企業 # 競争優位の源泉 # アライアンスパートナー # グローバル市場へ拠点 インド製薬企業の競争優位とその源泉について解説したいと思います。そして、グローバルビジネスにおけるア ライアンスパートナーとしてのインド製薬企業の能力、グローバルビジネスのハブとしてのインドの可能性についてお伝えできればと思います。 (4)「「グローバルサウスの盟主」の虚像と実像」 湊 一樹 氏(日本貿易振興機構 アジア経済研究所 研究員) # グローバルサウス # 政治経済 # 総選挙 2023年はインドが大きな存在感を発揮した1年となりました。その一方で、インドの「大国化」をめぐる言説はやや一面的であり、明らかな誇張や不確かな内容が含まれていることも少なくありません。インドの実態を客観的な視点から解説します。 ※ご講演20分間×4名 その後4名揃っての質疑応答の時間を設けます。 |