食品トレーサビリティ講習会(2019年度「食品安全・衛生研修セミナー」) ー食品トレーサビリティの原理と応用(ケースメソッド)- |
開催日時 | 2019年10月3日(木)9:50〜19:30
2019年10月4日(金)9:00〜17:30 |
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会場名 | 京都大学国際科学イノベーション棟5階 5a5b室 (京都大学本部構内) |
会場の住所 | 〒606-8501 京都府京都市左京区吉田本町 |
地図 | 地図(GoogleMap) |
参加費 | 全カリキュラム 30,000円、講義(1日目)のみ 15,000円、演習(2日目)のみ 18,000円 ※すべて税込
(学生:全カリキュラム 15,000円 詳細お問い合わせください) 他にテキスト代2,500円(予定)が必要です。お申し込み後、別途ご案内します。 |
定員 | 40名 |
主催 | 京大オリジナル株式会社、食品トレーサビリティ研究会 |
共催 | 京都大学農学研究科生物資源経済学専攻、東京大学大学院情報学環・学際情報学府 総合分析情報学コース、トロンフォーラム |
後援 | 立命館大学食マネジメント学部、一般社団法人 食品需給研究センター、一般社団法人 農業開発研修センター |
協賛 | 株式会社 昭和堂 |
申し込み方法 | 以下「申し込みURL(フォーム)」からお申し込みください。
申し込み期限:9月27日(金) |
問い合わせ先 | 京大オリジナル株式会社 研修・講習事業部 担当:岡田・松本
Eメール:kensyu@kyodai-original.co.jp |
問い合わせ電話番号 | 075-753-7778 |
申し込みURL | こちらをクリック |
チラシPDF | こちらをクリック |
イベント内容 | ■開催背景
日本、欧州やアメリカなどで、生肉や野菜、浅漬けなど加工品の食中毒菌汚染により、死者を含む被害者をだす例が続いてきました。このような事故の際にトレーサビリティは大きな機能を発揮します。健康への影響の広がりを食い止めるには、迅速な回収、汚染源の特定が必須であり、そのための確実な食品の追跡・遡及が求められるからです。回収が必要になるケースは身近に発生しています。 さらに、近年、加工食品全般の原料原産地表示制度、地理的表示保護制度、輸出のための証明制度のような、情報の信頼性確保の観点からもトレーサビリティの確保が期待されています。 欧州連合やアメリカでは、すでに、食中毒や食品汚染事故に備え、基礎的なトレーサビリティの確保が広い範囲の事業者に義務化されています。しかし日本では、牛・牛肉、米・米製品以外は自主性にまかされ、完備されたとは言い難い状態にあります。そのようななかで、すべての事業者への普及のために、農林水産省ホームページにおいて、『食品トレーサビリティ 実践的なマニュアル』総論、各論(製造・加工、卸売、小売、外食、漁業、農業、畜産)と各映像が公表されています。 ■本講習会の目的・概要 本講習会は、食品トレーサビリティの管理者やアドバイザーなど専門家の育成を目的としています。 講習では、食品トレーサビリティの原理の講義、実施計画をつくる実践的な演習(ケースメソッド)に力を入れ、トレーサビリティの仕組みをつくる能力、初級程度の研修会の講師を務める知識が獲得できるようにします。また、食品事業者のトレーサビリティ導入や従業員のトレーニングの事例も講義します。ユビキタスの考え方、食品衛生管理、危機管理も学んでいただけるようにしています。 民間認定ですが、試験を実施し、「食品トレーサビリティ管理士」初級、中級の資格を授与します(詳細は食品トレーサビリティ研究会HP)。 確実な習得のために、講義の工夫、教材や演習方法の改善を進めており、合格率が向上しています。なお、修了者には、全員に修了証書を発行しています。 企業や農場で品質管理・保証を担当する方々、国や地方自治体の立場で指導にあたる方々、農協同組合や団体・協会、情報システム会社などで支援にあたる方々にはぜひ受講下さい。 ■食品トレーサビリティ研究会 研究会の概要、講習会、管理士資格などについて掲載しています。 ■その他 ○東京会場(於東大情報学環)は11月27日(水)・28日(木)に予定しています。 第1日目は、京都会場とほぼ同じプログラムで講義を実施し、第2日目はu-code導入のケースメソッドを行う予定です。 ○交通の接続 ・東京駅6:48発(のぞみ201号)→京都8:58着・hoopバス9:15発→京大前9:41着 ・博多駅6:10発(のぞみ2号)→京都8:54着・hoopバス9:15発→京大前9:41着 |
10月3日(木)講義 | |
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9:50~10:00 | 開講式 |
10:00~10:40 | (1)「食品トレーサビリティの役割と考え方」 立命館大学教授(京都大学名誉教授) 新山陽子
これまでの食品事故からトレーサビリティの必要性を明らかにし、トレーサビリティを考える上での留意点、トレーサビリティの定義とレベルなど、基本的考え方を説明する。 |
10:50~12:20 | (2)「食品トレーサビリティの原理」 立命館大学教授(京都大学名誉教授) 新山陽子
トレーサビリティを確保するために事業者が実施すべき、目的の設定、識別と対応づけ、検査、記録保管、情報提供について解説し、トレーサビリティの基本原理についての理解を進める。 |
12:20~13:20 | -昼食ー |
13:20〜14:00 | (3)「食肉の衛生管理、トレーサビリティの仕組みづくりと運用」 伊藤ハム(株)田代俊文
トレーサビリティ運用の具体例として、食品衛生管理とあわせ、どのように仕組みをつくり運用してこられているのか、職員のトレーニングも含めて全社的な取り組みについてお話いただく。 |
14:10〜15:00 | (4)「さまざまな情報媒体とユビキタス」 東洋大学教授(東京大学名誉教授) 坂村健
電子情報システム利用の将来像を講じる。物を識別するためのコード体系、それを格納するICチップ等の情報媒体、情報の互換性を確保するユビキタスコンピューティングの考え方を解説する。 |
15:00~15:20 | ーコーヒーブレイクー |
15:20~16:05 | (5)「食品安全・衛生管理の考え方」 京都大学講師 鬼頭弥生
食品安全確保のためのリスクアナリシスの考え方と枠組みを解説する。さらに、一般衛生管理、HACCPを含む事業者レベルの食品衛生管理システムの基本的考え方を解説する。 |
16:15~17:00 | (6)「過去の重大事故から学ぶ、食品企業の危機管理」 (一社)食品需給研究センター 山本祥平
食品事故発生時に迅速に対応するための事前準備と事故時の対応手順を解説し、危機管理の知識とトレーサビリティの役割を述べる。 |
17:10~17:55 | (7)「トレーサビリティシステム基本構想書と実施計画の作成」 (一社)食品需給研究センター 酒井純
フードチェーンを通したシステムの「基本構想書」、各事業者の「実施計画」の作成について解説する。地理的表示保護制度や、EUや米国への輸出に必要な規制への対応についても説明する。 |
18:10~19:10 | 初級資格認証のための試験(40分間)および解説 |
19:10~19:30 | 閉校式(終了証書授与) |
10月4日(金)演習 | |
09:00~10:00 | (1) 講義:イントロダクション
演習の目的と進め方を説明する。資格認証のための試験問題について説明する。 (2)講義:教材説明と第一ステップの解説 |
10:10〜12:00 | (3) 第1ステップの演習:ものの流れの整理、目的の設定、対象範囲の設定
自己紹介・役割決定の後、グループに分かれて議論し、「ものの流れ」の整理、目的の設定、対象範囲の設定までを行う。 (4)講義:第1ステップの発表と講評、第2ステップの解説 各グループの第1ステップの結果を発表し、助言者が講評を行う。その後、第2ステップについて解説する。 (5)演習:第1ステップの見直しを行う。その後、時間があれば第2ステップに進む。 |
12:00~13:00 | -昼食- |
13:00~16:00 | (6)第2ステップの演習:識別と対応づけ、記録、情報伝達、システムの検証方法
識別と対応づけからシステムの検証方法までの検討を行う。 |
16:00~17:00 | (7)講義:第2ステップの発表と講評 |
17:00 | 修了式 |