●知能メディア(コンピュータビジョン、音声メディア、自然言語処理)
コンピュータビジョンで行っているDNNの技術や、過去の手法などについても理解を深めることができました。単なる講義講演に留まることなく、実践する力が少しでも身につくように会社員側の視点で作られた講座でありがたかったです。さすが3D視点変換なども利用されている研究室だと思いました。4日間大変お世話になりました。
クラシックな画像認識から説明いただいたことで、畳み込みや非線形変換に繋がる部分において、深層学習の優れている部分がよく理解できました。
音声認識についての技術を当初のものから最新のものまで幅広く知ることができただけではなく、音声強調や分離などの知識も得ることができました。実際の音声認識や音声分離でどのようにモデルを構築するか、モデルの入力に何を利用するべきかなどの理解が深まったと思います。
音声処理を学ぶのは初めてでしたが、世界観や音声ならではの注意点をしっかり押さえることができたので、非常に満足です。音声関連の学術領域を集中的に俯瞰的に学ぶ機会として有り難かった。自身の学習では断片的な知識の寄せ集めになりがちで全体感が掴み難かった。
歴史から最新の動向まで知れた。知りたかったBERTの部分が手厚くカバーされていて満足した。BERTを理解する為の前提知識から学習する事が出来る事。またBERTの応用例を、実装を含めて紹介していただけた点で満足しています。
BERT以外のことに触れたことが少なかったので、概論から構文解析等の講義もあり、大変参考になりました。活用方法が分からず躊躇している状態だったので、どのような技術が存在するのかを知ることで今後の方向性を考える良い機会となった。
●認知システム(統計的機械学習、離散構造データからの機械学習)
推薦システム等の関係データの学習に始まり、グラフニューラルネットまでご講義頂き、この分野に関してかなり理解できました。
AI開発はとりわけ技術進化の早い分野であり、最新の技術であってもすぐに他のアルゴリズムに置き換わってしまう可能性はあるとはいえ、特定の技術開発ドメインやアプリケーション、ユースケースにおいては必要な要件を十分に満たすことのできる性能であると考えており実務に反映したい。
アカデミックの最前線の方々に離散数学の基礎をおそわり、またリアルタイムで質問に答えていただき満足した。
使い勝手の良い手法(アソシエーションルール、クラスタリング等)と、応用範囲が広い(SAT,MIP)が良かったです。
●脳認知科学(認知情報学、心理情報学、脳情報学)
脳の仕組みにまで詳細に遡って認知・知能について考える機会はこれまで殆どありませんでした。深層学習モデルも、人間に近づけていく取り組みが進んでいる事についても知らないことが多く、ためになりました。
視覚心理についてこれだけ体系的に講義していただける機会はめったにありませんので、貴重な体験をできました。脳波測定実演も、実感を得られ大変有難い学びでした。
これまで人間に対する入力しか考えたことがありませんでした。受け取った信号を人間がどのように処理して、どのように感じているのかという視点を得られたので、今後視野を広げて考えるきっかけになりました。
基礎的な人間の特性やシステム、意思決定の方法などの部分は、私自身がこれまで深く考えたことがなく、知らないことも非常に多く面白かったです。視線や表情の解析がどのように実施されていてどのレベルでできるのか、共感や個性の重要性、人間の知能とAIの違いやAI技術が社会に導入された時に注意しなければいけないことなどは比較的分かりやすく非常に参考なりました。
基本的な部分でもまだまだ自分が知らないことがある実感しました。ニューロンがスパイクを出す原理から、ニューラルネットワークと脳との違いなど非常に参考になりました。また、最新の脳内イメージの可視化、BMIの状況なども聞けたので満足しています。
DNNとの出力的な類似性、良い性能のエンジンと脳の機能的構造の類似性が低い点など、脳を切り口とした理解が深まった。