PROGRAM
専門コース(基礎/応用)
京都大学 ネイチャーポジティブスクール
~”企業のための生物多様性”を学べる短期集中講座~
2025.2.25(火) 〜 2025.3.12(水)
全5日間
- 日時
- 2025.2.25(火) 〜 2025.3.12(水)全5日間時間は日程によって異なります。各回見逃し配信を予定しています。
- 京都大学 ネイチャーポジティブスクール
~”企業のための生物多様性”を学べる短期集中講座~
- 会場
- オンライン/対面京都リサーチパーク
- 受講料(税込)
- 110,000円(税込)
- 定員
- 法人:20社(1社2名まで受講可)
- 申込期限
- 2025.2.21(金) 10:00
今まさにTNFDへの取り組みが求められている大企業の経営戦略担当の方
今後社内でサステナビリティ担当部署を立ち上げたいと思っているがどこから始めたらいいか分からず困っている中堅~中小企業の方 など
- 講師:秀島 弘高
- 農林中央金庫 エグゼクティブ・アドバイザー / TNFDタスクフォースメンバー
1989年日本銀行入行、バーゼル銀行監督委員会関連事務に通算15年間従事。2021年4月農林中央金庫エグゼクティブ・アドバイザー(国際規制担当)、2022年11月 TNFDタスクフォースメンバー。TNFDの始め方、金融セクター向けガイダンス、バリュー・チェーンに関するガイダンス、移行計画に関するガイダンス案の作成等に関与。「バーゼル委員会の舞台裏─国際的な金融規制はいかに作られるか」(金融財政事情研究会,2021年5月)著。
- 講師:池畑 勇紀
- アセットマネジメントOne株式会社 リサーチ・エンゲージメントグループ議決権行使チーム長
複数の国内金融機関にて株式・債券のアナリストやファンド運用などに従事ののち、2017年よりアセットマネジメントOneで外国株式運用を担当。2018年より責任投資部ESGアナリスト。2024年4月より現職。PRI Nature Reference Group、ISSB Sustainability Reference Groupメンバー。
- 講師:大谷 智一
- 株式会社みずほフィナンシャルグループ サステナビリティ・チーフストラテジスト
みずほリサーチ&テクノロジーズ株式会社を経て2024年から現職。農林水産業、バイオマス、バイオテクノロジーなど生物資源に関連する専門性をベースに、サステナビリティ全般の事業開発を得意とする。近年では、アフリカや東南アジアにおける生物資本関連の事業開発、みずほネイチャーポジティブ・デザイン等自然資本に関連するソリューション開発や国連開発計画(UNDP)とのアライアンス構築に従事。
主な著書に『経済がわかる論点50 2020』、『バイオマスプロセスハンドブック(生物多様性について執筆)』など。- 講師:伊坪 徳宏
- 早稲田大学理工学術院 教授
早稲田大学理工学術院創造理工学部環境資源工学科教授。1998年東京大学工学系研究科材料学専攻修了卒業、博士(工学)。1998年から社団法人産業環境管理協会においてライフサイクル影響評価手法を開発。2001年から独立行政法人産業技術総合研究所において環境影響評価手法LIMEの開発と産業界への応用研究に従事。2005年から東京都市大学環境情報学部准教授。2013年から東京都市大学環境学部教授。2016年から東京都市大学環境情報学研究科長。2023年から現職。著書に『LIME3 改訂増補-グローバルスケールのLCAを実現する環境影響評価手法』(編著)、『SDGs 時代の環境評価 ライフサイクル評価からわかること』などがある。
- 講師:泉 晶子
- 不二製油グループ本社株式会社 ESG部門 サステナビリティ推進グループリーダー シニアマネージャー
国内電気機器メーカーでの国際標準化推進を経て、2019年、不二製油グループ本社株式会社入社。2023年4月より現職。グループ全社で推進するサステナビリティ経営の体制づくり及び“おいしい”サステナブルな食の共創による企業価値向上に従事。2022年より環境省「ネイチャーポジティブ経済研究会」委員。
- 講師:渡邊 博史
- イオンモール株式会社 戦略ユニット 地域サステナビリティ推進室 室長 兼 イオン株式会社 地域サステナビリティ推進担当リーダー(街づくり・国土強靭化(レジリエンス)・エネルギーセキュリティ)
【地域サステナビリティ推進室の取り組み】社会環境の変化への迅速な対応や地域社会の抱える課題への新たなソリューションの提供を目的に、地域の価値創造やまちづくりを強化する為、産官学連携や地域連携を進めています。特に、脱炭素・資源循環・生物多様性保全の社会におけるGX推進への取り組みを加速させる為、社会課題を事業機会に変え、真のサスティナブル企業としてステークホルダーに対して社会価値、環境価値、経済価値を創出していく仕組みづくりに取り組んでいます。
- 講師:石川 奏太
- サンリット・シードリングス株式会社 代表取締役
筑波大学大学院生物科学専攻修了、博士(理学)、同大にてコンピューターサイエンス専攻修了、修士(工学)筑波大研究員を経てJSPS特別研究員、仏パスツール研/東京大学大学院生物情報科学科にて微生物・ウィルスを中心としたバイオインフォマティクス研究に従事、2020年よりサンリット・シードリングス株式会社入社、2022年より現職。
- 講師:藤木 庄五郎
- 株式会社バイオーム 代表取締役CEO
京都大学大学院博士号(農学)取得。ボルネオ島の熱帯林にて2年以上野宿生活をする中で、環境保全を事業化することを決意。その後、株式会社バイオームを設立、代表取締役に就任。生物多様性保全と経済合理性が両立する社会を目指し、生物多様性をビッグデータ化する事業に取り組む。環境省「2030生物多様性枠組実現日本会議行動変容WG」専門委員。日本自然保護協会評議員。ISO/TC331(生物多様性)国内審議委員。
■”企業のための生物多様性”について、
概論~先進事例~環境評価の実習まで学べる短期集中講座!
〇生物多様性等に関する財務情報開示の世界的枠組であるTNFD最終提言が2023年に示されたことを受け、その影響がサプライチェーンを通して一部の上場企業から非上場企業、中堅企業、そして中小企業に波及する可能性が示唆されています。
〇本講座では、
・TNFDに関する概論から最終提言(LEAPアプローチなど)、環境負荷のコスト換算ツールの実習、先進企業事例まで、各界の最前線でご活躍の講師から体系的・実践的に学ぶことができます。
・第1回に名刺交換会、第5回に懇親会を予定しており、業界を超えたネットワーク構築に役立てることができます。
・お忙しい受講者のために、見逃し配信(演習部分除く)を予定しています。
〇上場企業のご担当の方はもちろんのこと、今後、上場企業からTNFDの取り組みへの協力を求められることが想定されている非上場企業や中堅企業、中小企業のご担当の方は、是非、お申込みください。
本講座のオンライン説明会を随時開催しています。上記の「申し込みURL」より「問い合わせる」をご選択ください。
■講座紹介
<ネイチャーポジティブ>
「ネイチャーポジティブ」とは、生物多様性の損失を止め、自然を回復傾向へ向かわせることを意味しており、「カーボンニュートラル」や「サーキュラーエコノミー」に続き、世界的潮流になろうとしています。
世界経済フォーラム(WEF:World Economic Forum)の調査(2020年)では、ネイチャーポジティブを実践することで、2030年までに年間10兆ドルのビジネスチャンスと約4億人の雇用を生み出す「機会」がある一方で、実践を怠ることにより世界のGDPの約半分に当たる44兆ドルもの自然が損なわれる「リスク」も指摘されています。
<押し寄せるTNFDの波>
また、ネイチャーポジティブに関連して、企業に対して自然の変化が事業活動にどの程度影響するのかなどの情報開示を求め、世界的な資金の流れを自然保全に向けるための枠組であるTNFD(Taskforce on Nature-related Financial Disclosures:自然関連財務情報開示タスクフォース)の最終提言「v1.0」が2023年9月に公表されました。2024年6月段階では世界全体で416社がその枠組みに賛同し、うち109社が日本企業となっており、今後、TCFD(Taskforce on Climate-related Financial Disclosures:気候関連財務情報開示タスクフォース)と同様に、この枠組みの影響がサプライチェーンを通して、一部の上場企業から非上場企業、中堅企業、そして中小企業に波及する可能性が示唆されています。
<本講座の特徴・対象>
本講座では、そのようなTNFD等に関連して、概論から最終提言(LEAPアプローチ、4つの柱など)、環境負荷のコスト換算ツールの実習、先進企業事例まで、各界の最前線でご活躍の講師から体系的・実践的に学ぶことができます。
また、業界を超えたネットワーク構築ができるよう交流の場のご提供や、お仕事でご参加できなかった方のために見逃し配信(演習部分除く)も予定しています。
上場企業はもちろんのこと、今後、上場企業からTNFDの取り組みへの協力を求められることが想定されている非上場企業や中堅企業、中小企業のご担当の方は、是非、お申込みください。
<本講座の企画>
栗山 浩一
京都大学農学研究科 生物資源経済学専攻 教授
1994年京都大学農学研究科修士課程修了。博士(農学)。北海道大学助手、早稲田大学専任講師、同助教授、同教授を経て、2009年より現職。カリフォルニア大学バークレー校客員研究員、環境経済・政策学会会長を歴任。専門は環境経済学,自然資本の経済評価。主な著書に栗山浩一・馬奈木俊介『環境経済学をつかむ第五版』有斐閣、栗山浩一編著『企業経営と環境評価』中央経済社がある。
※諸事情により、本講座に関して、やむを得ず変更又は中止する場合がありますので、あらかじめご了承ください。その場合、変更又は中止についてWEBサイトへの掲示およびお申込いただいた皆さまにはメールにてご連絡いたしますので、ご確認をお願いいたします。
※TIME TABLEの講師掲載順は登壇予定順となっております。
TIME TABLE
〇2025年2月25日(火) 14:00-17:10(会場:京都リサーチパーク 東地区1号館G会議室・Zoom)
第1回 生物多様性とTNFDについて
#生物多様性 #TNFD #背景と経緯 #国際潮流 #TCFDメンバー #投資家目線
【講師】
・秀島 弘高氏(農林中央金庫 エグゼクティブ・アドバイザー/TNFDタスクフォースメンバー)
・池畑 勇紀氏(アセットマネジメントOne株式会社リサーチ・エンゲージメントグループ 議決権行使チーム長)
(終了後、名刺交換会を予定しています)
〇2025年3月3日(月) 14:00-17:10(会場:Zoom(オンラインのみ))
第2回 TNFD ~最終提言/LEAPアプローチ(概要編)について~
#ガバナンス #戦略 #リスクとインパクトの管理 #指標と目標 #自分ごととして #LEAP概要
【講師】
・大谷 智一氏(株式会社みずほフィナンシャルグループ サステナビリティチーフストラテジスト)
〇2025年3月7日(金) 14:00-17:10(会場:京都リサーチパーク 西地区4号館ルーム2A/2B・Zoom)
第3回 TNFD ~LEAPアプローチ(実践編)について~
#Locate(接点発見) #Evaluate(診断) #Assess(評価) #Prepare(準備) #ツール
【講師】
・大谷 智一氏(株式会社みずほフィナンシャルグループ サステナビリティチーフストラテジスト)
〇2025年3月12日(水) 10:00-13:10(会場:京都リサーチパーク 東地区1号館G会議室・Zoom)
第4回 環境負荷評価ツール”LIME3”の活用 (第5回と同日開催)
#環境負荷評価ツール概要 #LIME3 #実習
【講師】
・栗山 浩一氏 (京都大学大学院農学研究科 教授)
・伊坪 徳宏氏(早稲田大学理工学術院 教授)
〇2025年3月12日(水) 14:00-17:10(会場:京都リサーチパーク 東地区1号館G会議室・Zoom)
第5回 先進企業に学ぶ(大企業/京大発スタートアップ) (第4回と同日開催)
#先進事例 #製造業(食品) #デベロッパー #京大発スタートアップ
【登壇者】
・泉 晶子氏(不二製油グループ本社株式会社 ESG部門 サステナビリティ推進グループリーダーシニアマネージャー)
・渡邊 博史氏(イオンモール株式会社 戦略ユニット地域サステナビリティ推進室室長 兼 イオン株式会社 地域サステナビリティ推進担当リーダー)
・石川 奏太氏(サンリット・シードリングス株式会社 代表取締役CEO)
・藤木 庄五郎氏(株式会社バイオーム 代表取締役CEO)
【主催】京都リサーチパーク株式会社、京大オリジナル株式会社
【共催】京都大学成長戦略本部